『討論会型』オンラインセミナー座組の舞台裏 第1回目レポート

渡 元春

先日、リリースでも発表した猿人初主催のオンラインセミナー「座組」の1回目が7月16日(木)に無事開催されました。
座組は視聴者(情報を求めるヒトや企業 )の業種、職種における課題や関心をセグメントしてテーマ設定し、そのテーマに対して有識者やパネリスト(支援できるソリューションを持つ企業)が解決策や方向性を見出すディスカッション形式のオンラインセミナーです。

1回目は『あの映画の3DCGはこうして創られた。~有事にも負けない世界最高峰3DCGクリエイター集団のIT環境を議論する~』というテーマで開催されました。

Recording

ゲストには株式会社白組の鈴木勝氏をお招きし、CG WORLD編集長 沼倉 有人氏のモデレートのものと、ニュータニックス・ジャパン合同会社 島崎 聡史氏、FOUNDRY 西村 洋二郎氏、レノボ・ジャパン合同会社 高木 孝之氏による熱いパネルディスカッションを行っていただきました。

 

ライブ配信でご視聴いただいた方限定の内容になっているので中身について詳しくは書けませんが、ダイジェスト版の映像で雰囲気を感じ取ってもらえたらと思います。
*ダイジェストの公開は終了しました

 

この記事では、座組のテーマ決めや当日までの準備など、その舞台裏をご紹介していけたらと思います。

 

核となるテーマ設定は誰がやっている?

座組の核となるのがテーマ設定です。
世の中の関心が高く、専門的な内容で、そこに魅力的なゲストとパネリストが揃うからこそ魅力的なコンテンツたりえると考えています。

座組は発起人の宇野、全体を指揮する阿部、補佐の渡の3名のプロジェクト体制で企画運営しており、テーマの検討なども基本的に社内で行っています。

 

猿人がこれまで支援させていただいてきたお客様の多くはIT企業であり、サーバーやPCなどのハードウェア、クラウドインフラ、SaaSをはじめとするクラウドサービス、ソフトウェア、ネットワーク機器やソリューション、セキュリティ関連など多岐に渡っています。
また、そのターゲットとしている業界やテーマも、製造業、建設業、人事労務、営業、働き方改革、映像放送業界、医療、金融、小売りなど幅広く、知らず知らずのうちに社内にも多くの知見とネットワークが培われていました。

 

座組はそうした知見やネットワークを総動員して企画案を練り、ご参画いただくお客様とモデレーターを務めるメディアの皆さんからフィードバックをいただきながら作り上げています。

 

座組検討中テーマ一覧

座組1回目のテーマ

 

本番までの進行は?

座組の場合、講演者が各々ご自身のプレゼンテーションを行う通常のオンラインセミナーと異なり、パネルディスカッションがメインになっています。
そのため、講演者にスライドを用意してもらって講演してもらうスタイルよりも、工数が多くかかっています。

 

まず、企画の時点でテーマやディスカッショントピックの案に対しご参画予定の企業の皆様やモデレーターからフィードバックをもらって改善を行います。
その後、パネリスト全員にディスカッショントピック1つ1つに対して、事前に「こんな内容を話そうと思っています。」という想定回答を作っていただきます。

 

回答が揃った時点で、全員に共有し、その時点で各社の回答のレベル感や観点が揃っているか、特に盛り上がりそうなトピックはどれかなどを確認してもらいます。

 

一度、モデレーター、ゲスト、パネリスト全員でオンラインMTGを行い、そこでそれぞれの回答の意図するところの深堀や共通認識を持ち、本番で取り上げるトピックを決定します。
また、登録時点で参加者からも事前に質問を回収しているため、どんな質問が来ているかもこの時点で確認を行い、本番で取り上げる質問などの目星をつけています。

 

直前リハーサルも行いますが、ライブ配信の良さを活かすためにも順番や話す内容一言一句の確認は行いません。
本番ではある程度流れに任せながら自由にディスカッションしていただいています。

 

ダイジェストをご覧いただくとわかるのですが、本編開始前になぜ今回のテーマ設定に至ったのかの経緯や座組のコンセプトを猿人が誇るポエマー「フレンドリー友利」が語るパートがあり、そこの台本も作っています。
実はこのパートは最初から決まっていたわけではなく、本番3週間くらい前に思いついた内容なのですが、2回目以降も続けていこうと考えています。

 

内容を磨き上げるために、他のオンラインセミナーで良いなと思ったこと、ふと思いついたことをどんどん取り入れていくのが「座組」です。

本番はどうしているの?

 

本番はどうしているの?

実は猿人のオフィスが入っているビルの1回にはスタジオがあり、ゲスト講演とモデレーターはスタジオから配信しています。
配信プラットフォームはZoomを使用していますが、カメラや音、光などのクオリティを上げるために下記画像のように様々な機材を使用しています。
個人的には、ディスカッショントピックは印刷したものを映すというアナログスタイルにしているのが気に入っています。
スイッチャーでテロップを入れたりすることもできますが、アナログの遊び心も大切にしたいです。

ただ

セミナーは聞いて終わりではない?

セミナーは聞いて終わりではない?

 

ただ、コロナウイルスの感染が収まらない昨今、多くの人が集まって配信を行うのはリスクがありますので、パネリストの皆様には各自自宅など遠隔でご参加いただいています。
パネルディスカッション中はお話している方がフォーカスされるようにオペレーターが裏側で操作を行ったり、スタジオの映像は複数のカメラを切り替えながらライブ感のある演出を行っています。

セミナーは聞いて終わりではない

セミナーは聞いて終わりではない

 

セミナーは聞いて終わりではない?

発起人の宇野が座組を企画するにあたり、大事にしているポイントの一つに「なんとなく見て、終わりにしたくない」というものがあります。

 


オンラインセミナーが乱立するこの時代、多くのオンラインセミナーはアンケートに答えて終わり、よくてもチャットで質疑応答ができる程度なのではないでしょうか?
もっと参加者に主体的に参加してもらう方法はないか、双方向なコミュニケーションが図れないかという点について、幾度となく議論を重ね、外部の方などにもご意見を伺ってきました。

 

そして、最終的に実施に至ったのが「Slackレポートチャンネル」です。
とある大学でチャットツールを使ってレポートの提出を行い、提出されたレポートに対して参加者全員でポジティブなフィードバックを行うという授業がありました。そこから着想を得て、アンケートに答えるのではなく、自由な形式で参加者からレポートをもらい、そこで参加者同士の交流が生まれるような仕掛けを作りたいと考えました。

Slack


1回目から多くの視聴者に参加いただき、参加者の悩みやパネリストへの質問など多くのコミュニケーションが生まれています。
ゲストの鈴木勝氏も丁寧に質問に回答いただき、また参加者同士でも情報交換が活発に行われており、「誰も参加してくれなかったらどうしよう」という不安を払拭してくれました。

 

このチャンネルに、参加自身が座組を見て新たに取り組んだことの報告などがアップされる日を楽しみにしています。
また、このSlackチャンネルに寄せられたコメントにSlackのリアクション機能を使って反応いただくと、そのリアクションの数に応じて独立行政法人 日本芸術文化振興会(国立劇場)へ寄付する取り組みも行っています。

 

コロナ禍で誰もが苦しい時代に”Giver”になれるかどうか。これもチャレンジの一つです。

 

 


お陰様で第1回目を盛況のうちに終えることができました。
第2回は8月26日(水)に『ニューノーマルな働き方へようこそ。~コロナが変えた仕事意識と本当の働き方改革~』と題し、株式会社ワーク・ライフバランス 代表取締役社長 小室 淑恵氏をゲストに迎え、パネリストは今をときめくAsana、Slack、Zoomの日本の代表が登壇する豪華布陣で開催します。

 

緊急事態宣言解除以降、元の働き方に戻りつつあるという声もよく耳にしますが、この機会を活かして真の働き方改革を果たすためには何が必要なのか?について、最前線で取り組んでいる4社代表による熱いディスカッションをご期待ください!

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